自民党の元農林水産大臣の吉川貴盛衆院議員が鶏卵業者から大臣室などで計500万円の授受していたという問題が明るみになった。(写真-朝日)
自民党の汚職腐敗は尽きないし、それでも支持する自民党支持者も学ばないなー。
でも、「朝日」の記事を見て、金銭授受問題以上に問題--「朝日」見出しの通り、金銭は「国際飼育基準案」に反対させるためだったこと。
EUを中心に、国際的に家畜の飼育については、衛生向上と動物福祉(アニマルウェルフェア)が広がり、日本もその基準づくりを進めていた。
鶏で言えば、「巣箱」や「止まり木」などの設置を義務化する案をまとめていた。日本では鶏を狭いゲージに閉じ込めストレスを与えながら効率的に卵を産ませる飼い方が主流だ。そのため大量生産・大量消費(大量廃棄)で卵もから揚げもかなり安く商品化されている。(ウィキペディア-鶏にため日陰が用意された写真)
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日本が国際的な議論の基準になると、日本は飼育の仕方を変え、施設の大規模改修が必要になる。そのため鶏卵業者は政府に、国際基準案を受け入れないようにし、国際機関に反対の意見提出を求めて吉川議員に500万円渡したようだ。その結果、日本は19年に国際機関に基準案反対の意見を提出した。
こういった問題は、国際的には消費者の側から運動が起こり、政府や飼育舎を動かす流れになっている。しかるに日本は、動物には大きなストレスがかけられ工業製品みたいに短期間に飼育され、屠殺、食品に加工される。
食べる側の人間は、その飼育も屠殺も加工も分業のため他人に任せ、その残虐性も知らず、想像すらしないで、食い散らかし、自身もメタボに苦しむ。
食する側の人間の非人間性に無自覚さ残虐さ。
2020年日本の屠殺場