サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

若い人はなぜ自民党を支持するのか?

f:id:adayasu:20201125175814j:plain:left 本のタイトルが絶妙ですね。(宜しくないけど)
 強権に「いいね!」を押す若者たち-(玉川透編著/ロベルト・ステファン・フォア-著)
 帯には「学校では、基本的に民主主義のモデルは、『みんな仲良し』であると教える。そこにはけんかも、対立も、和を乱すということもない。… そのまま社会に巣立っていけば、『野党ぎらい』になっても当然ではないでしょうか」(野口雅弘成蹊大学教授)とある。そうか、野党嫌いになるか、、なんでだろ。
 編著者の玉川透さん(テレ朝の玉川さんとは別人)が2018年に学生との雑談を紹介している。
 学生Aさんは、「今の国会を見ていると、敵対する相手の悪いところばかりを探り出し、おとしめることばかりに時間を費やしているように見える。もし絶対的なリーダーがいて、正しい道を分かっているのなら、その人に任せた方がいいのかなと思います」
  野党の森友、加計、桜、学術会議問題の国会質問を、こういう風に見ている、ちょっと、これはマズイ。
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 別の学生Bさんは、2017年の総選挙で初めて投票し、「私も日本国民なんだ、これが政治参加なんだ、と実感しました」とし、「そして、開票結果を見て、自分が多数派だったと分かったら、なんだか安心しました」と話している。
 Aさん--「たとえ、反対した人がいても、選挙でいちばん集めた政党が国の代表になる。民主主義とはそういうものじゃないですか。いまだったら、自民党。それは受け入れざるを得ないと思います。それがたとえ、自分が支持していない政党であっても、他の多くの国民が支持していれば、その政党が政権を握ることを認めなくてはいけないと思います」といい、
 「今の日本は、すぐに反対の声が出てくる。そういう人の方がどちらかというと。独善的だという気がします。私は個人的に、自分が投票した党が政権につかなくても、たとえ納得がいく政策がとられなかったとしても受け入れます。それが民主的なんだ、ああ今はこれ(が民意)なんだって」
 ちょっと、民主主義の理解が・・・・ と思ったりする。
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 また、ブラジルの政治と経済を学ぶなかで「軍事政権には評価できる部分もある」という。
 Aさん--「軍事政権というと、軍部が市民に圧力をかけるイメージだったけど、ブラジルの場合は逆に、それによって平和と安全がもたらされたといわれています。圧力もうまく使えば、治安の安定につなげられるのではないかと考えました」
 Bさん--「軍人が権力を持ちすぎることに心配な気持ちもあったけど、欧米で勉強したテクノクラートが知識に基づいて政策を作っていたし、ある程度は国の基盤を整えるためには仕方ない面もあるのかな、と思いました」と答えている。
 現在のブラジルの大統領は元軍人でブラジルのトランプと言われているボルソナル氏。新型コロナでも、アマゾンの森林火災でも過激発言を繰り返している。

強権に「いいね! 」を押す若者たち

強権に「いいね! 」を押す若者たち

  • 作者:玉川 透
  • 発売日: 2020/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)