市民政治の育て方―新潟が吹かせたデモクラシーの風(佐々木寛著)を読みました。
- 作者: 佐々木寛
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2017/11/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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昨年の参院選で森ゆうこ氏、知事選で米山隆一氏を当選させた。
今回の衆院選でも6つの選挙区で4つ市民+野党(無)が勝利し、2選挙区もかなり接近した。
この本は、参院選と知事選までを書いたもので、市民が積極的に野党共闘を働きかけ、選挙に勝った点で、そのあり方については学ぶべきものが多い。
政治学者の佐々木さんは、この本のテーマのひとつのテーマを「技としての市民政治」としています。
どうやら「正しいから勝った」と政党人は考えやすい、と佐々木さん。かもしれない。
大事な事は、「どういう人々が、どんな層を結集してひとつの勢力をつくり、どういう対立軸や争点のもとで選挙戦を闘い、どんな要因によって勝利したか。そうしたひとつひとつの要素を市民自身で検証し、経験を交流し、次から使える汎用性の高い道具に磨き上げる事です」「正しい情報をもとに公正な判断のできる有権者として敬意を払いながら、どのように訴えればその判断を導き出せるかを考える事は、民主主義を機能させるために欠かせない」と述べる。
「言うは易し、行うは難し」ですよ。でも新潟では、やってしまった。
突然の野党分断工作があっても、新潟のような事が全国で起きれば、アベ政権はひっくり返る。
わたしとしては、来るべき憲法「改正」の国民投票に向けて、こんなやり方の実践をしてみたいと思う。市民+保守層との共同は、きっと楽しいはず。(写真は、新緑の柴尾山)