白井聡の「武器としての資本論」を読んだ。
「永続敗戦論」や「国体論」の激しい分と違い、わかりやすく書いてあり、入門書の入門としてとても良いと思いました。
階級闘争という言葉は、最近、使ってもいない古い言葉となっていましたが、まさに現代社会は階級闘争を上から、資本家から激しく、労働者、国民が攻撃を受けている社会と実感です。
これほどの生産力がありながら、人々はあくせく働かされている。モノだけ大量生産をし、大量消費をし、大量廃棄をし、そして地球に大量負荷をかけている。
モノはあふれている。しかし、時間的な生活は貧しく、絶えず精神的なストレスを感じながら、あくせく生きている。加工食品やファーストフードなど、食生活も豊かとはいえない。
資本によって資本主義の価値観を内面化され、包摂された状態に陥ってしまっていて、本来の幸福感を知らないでいる。
いよいよ、自然の収奪、収奪先の労働者の収奪への反撃、階級闘争の強化が必要だ。