サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

蒲島知事-川辺川ダム容認

f:id:adayasu:20201112182252j:plain 今日の各紙の1面です。
蒲島知事は、川辺川ダムの建設に一気呵成に進めるつもりです。
 夕方のテレビでもやっていました。県議会で19日に正式表明する流れです。
 7月の豪雨、水害後、自民党は被災地の支援よりも、ダム建設への動きばかり急いでいます。
 ダムを造りたがっている国交省が、川辺川ダムがあれば人吉地域で6割も浸水地域を減らせたと説明しています。しかしこれは事実なのか?具体的な検証はされていません。
 今回の豪雨の実際は、川辺川ダムの予定上流流域よりも、球磨川中流域の降水量の増大が被害を大きくしたとみられています。
 菅首相所信表明演説でのダムに触れた。ダム推進に大きく舵を切った。流水型(穴あき)ダムに切り替え、環境負荷の少なさをアピールし、ダムを推進する狙いのようだ。
 穴あきダムの立野ダムと川辺川ダムの建設を皮切りに、全国的にダム建設を洪水対策の流れにしていこう魂胆が見え見えだ。
 しかし、被災地域の住民は冬を前にしながら生活再建が途方にくれ、ダムどころではないと思っている人が多い。
 まずは被災地の支援や生活再建を急ぎながら、ダムの是非も住民中心で議論していくべきだろう。
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 地球の平均気温は産業革命以後、1.1℃上昇。海水温も上昇し続けている。さらなる温暖化の進行で、これからの豪雨は台風災害も含め、時に場所を変え、猛威を振るうだろう。
 ダムは、想定内では一定の治水効果があるかもしれないが、急速な気候変動下での豪雨は記録的になり、逆にダムは、上流部の危険な構造物にかわってしまう可能性が高いと思う。
 自然環境も破壊してしまう。不知火海八代海にも大きな影響が出るだろう。知事は、流域住民と県民の本当の声を聞き、賛否両方の専門家の意見も聞き議論しながら判断すべきだ。