サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

7.4球磨川水系大水害を考える県民集会

  本日、熊本市の国際交流会館で行われた「7.4球磨川水系大水害を考える県民集会」に参加しました。
 県民集会には300人を超える人が参加し、会場がいっぱいになりました。参加者は川辺川ダムの建設へと大きく舵を切った蒲島知事に強い怒りを覚えました。
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 気候変動・異常気象の中、海水温の上昇と線状降水帯が引き起こす想定外豪雨に対しては、どんなダムでも対応できず、ダムは上流部の危険な人口構造物と化すでしょう。
 今後、仮にダムを造ろうとすれば完成するまでに10年かそこらかかるでしょう。その頃には地球の平均気温は産業革命以来1.5℃を超えるだろうし、ダム完成後さらに2~30年で2℃を超える可能性がある。
 そのころの豪雨は、今年の豪雨よりさらに強力だろう。台風も強烈だろうし、海からは海水温と水温の上昇は高潮被害も招くだろう。危険がせまったら逃げる以外に方法はない。これまでの豪雨とは違う記録がたえず更新されるものになる。
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 自然を征服するつもりの人間、しかし自然に抗う事は絶対にできない。逆に取り返しのつかないしっぺ返しをくらうことになる。
 20年、30年後、ひどいダム災害や環境破壊が起こった時、子どもたちから聞かれるだろう。「なんであんな危ないダムをつくったの?」と。
 その時に大人は、なんと答えるだろうか?