サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

気候のための学校ストライキ

f:id:adayasu:20200122200530j:plain:w300:right 昨日のつづき「グレタ たったひとりのストライキ」の引用・紹介です。(写真:ストライキを行いながら勉強するグレタさん。同書より)
 学校ストライキを行う事についてグレタさんは一人で決めていた。まだ病気のため、家族とも十分には話もできなかったころの事だ。
 気候変動問題に関し、グレタさんは両親よりも知識が深く聡明だった。自分で調べ、学んだから。だから、「親の言いなりで…」という批判はまったく間違っている。

 ストライキを実行に移す前、父スヴァンテと想定問答を行っている。大人やジャーナリストのどんな質問にも自分で答えるためだ。父に質問もさせている。たとえば、
 父---「あなたのご両親がこうしなさいと言ったのですか? この質問はちょっちゅうあるぞ」
グレタ-「それなら、ありのまま答える。両親を感化したのはわたしであって、その逆ではありません」
 ――この手の質問も今でもあふれているし、この本を読んだ人は別として、これからもつづくだろう(私)―

 父---「じゃあ、私たちはとうしたらいいんですか?」とか、「一番重要なことはなんですか?」は、しょっちゅう飛んでくるだろう。
グレタ--「でも、現行のシステムの中に解決策はないよ。私たちにできることは、危機を危機として扱いはじめることだけ」

 こんな会話もつづいている。
グレタ-「問題の深刻さがわかっていない人には、気候のためのストライキは全然、理解できないと思う」
 「ほとんど誰も知らないんだから、ほとんど誰も理解できないね。私、きっとものすごく嫌われるだろうな」
 「排出量のカーブを下げなければならないときまで、あと2年しかない。だから、いますぐ何かが始まり、来年の春までには変化が起こらなくちゃ。何かとてももなく大きくて、予想もしなかったようなことがね」
 こんな会話をしながら、2018年8月、15歳の時に、学校ストライキをはじめた。(お父さん、リッパ♥)