昨日のつづきです。(「徴用工の真実」より紹介)
写真は劉さんが働かされていた北海道昭和鉱業所(廃坑跡)です
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地図の赤線の逃走経路を見れば、劉さんが広い北海道を広範囲に、主に線路ずたいに隠れ家を求めて移動していったことがわかります。1年の大半の冬場は、雪穴を掘ってじっとしてあまり動かなかったようです。
見つかったら殺されるし、日本語は話せないし、点在する農家や畑から食べ物を調達して生き延びた。よく13年間も生きていたものだと思います。
村人から足跡は発見されたようですが大きかったため「雪男」ではないかと思われていたようです。
劉さんが強靭な体力と精神力をもっていたからで、並みの人なら死んでいたでしょう。
劉さんが逃亡してから警察は山狩りをして探したと思います。しかし2週間ほどで日本は戦争に負けて、戦争は終わった。戦後の混乱はあったとは思うが、戦勝国中国から強制連行した中国人をそのままホッタラかしてしているのも問題であったし、社会が忘れているのも当時の中国人への差別意識があったからだと思える。
日本の軍国主義は、戦争目的のために命を粗末にし、美化して利用してきた。さまざまな特攻攻撃もそうだし、中国に置き去りにしてきた日本人孤児の問題もそうだし、一連の強制連行・労働・徴用工の問題もそうだ。
歴史の事実、日本人が行った国策の事実、他国で行ったこと、分けても身近に起こった事実に関しては、身近な地域で起こったこととしてキチンと知っておくべきでしょう。
劉さんが拉致された時、家族は両親と弟4人妹1人、妻は妊娠七ヵ月だった。それから家族はどんな思いで過ごしたのだろうか?
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さて、こんなものがあります。
韓国の人たちにも見てもらった方がいいでしょう。
長崎の軍艦島(端島)の三菱炭鉱での徴用工についてのグ・ヨンチョルという人の話は、当時の資料と証言で事実でないことが明らかのようです。
事実は事実として明らかにし、他の事実とは混同しないことが大事です。
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- 作者: 早乙女勝元
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