戦争が終わったことを知らされず30年近くもジャングルで長く暮らしつづけた元日本兵の横井庄一さんや小野田寛郎の話はみなさんもご存じと思う。
だけど日本の国内で敗戦後13年間も戦争が終わったことを知らないで逃げ回っていた人がいた。しかも寒い北海道の北部で。 劉連仁さん。
私も63年間も知らなかったけど、この本で初めて知って、良かったと思う。
- 作者: 早乙女勝元
- 出版社/メーカー: 新日本出版社
- 発売日: 2019/05/29
- メディア: 単行本
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メディアのコメントを聞くと、日本の国内で行われた強制労働の実態について知らないで話しているものが多い。これは戦前の軍国主義の考えから抜け出ていないと知るべきだろう。
劉さんは中国人。日本が侵略した中国から一般人を強制的に連行し、炭鉱などで強制的に働かせ4万人ほどのうちの一人です。
うち4人に一人近く約9000人は死亡させてしまった。悔しかっただろうが代弁する人はいない。病気やケガで不自由になった人も多い。その事実を知らない人が多い事が残念でたまらない。朝鮮出身者も多いがこれがいわゆる「徴用工」。
劉さんは敗戦の一か月ほど前の7月末に、なぐりかかられた監督官ともみ合いになり仲間3人と炭鉱を脱走した。
以来、13年間も豪雪の北海道を転々を逃げ回り、捕まったら殺されるとの思いで、必死に生き延びた人だ。
最後は、住民に見つかって保護されたが、熱帯のジャングルとは、また違う過酷な状況下で厳冬の北海道東北部で洞穴生活を転々をして生き永らえた。
日本ので起きたこんな事実をしっかり認識しながら、強制連行・労働=「徴用工」問題について語るべきだろう。