アルベドとは、太陽光の反射率のこと。アルベドフィードバックとは、海氷が融けてアルベドが変化して起こる影響の連鎖のこと。
白い海氷が融けて、紺色の海に変われば、それだけ太陽光を吸収して暖かくなり、さらに海氷が融ける。
海氷のアルベドは、表面が汚れた氷から新雪まで50~90%あるのに対し、海は10%しかなく、90%の太陽熱を吸収する。
ある研究では、1970年代と2012年の間に失われた夏の海氷が原因での温暖化の促進効果は、この時期に人類が出したCO2の25%相当と推定している。
北極圏全体の年平均アルベドは、1979年の52%⇒2011年に48%に低下した。これは1㎡あたり6・4ワットに相当する。
北極海の夏の海氷は、30年前に比べ半減して、約400万平方キロメートルも失われているから相当なものだ。(「北極がなくなる日」より)
- 作者: ピーターワダムズ,武藤崇恵
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2017/11/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る