
- 作者: 内橋克人,宇沢弘文
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: 単行本
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「社会的共通資本21世紀的課題」という論文から。
「社会的共通資本は、一つの国ないし特定の地域が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持する事を可能にするような自然環境や社会的装置を意味する。社会的共通資本は、たとえば私有ないしは私的管理が認められるような稀少資源から構成されていたとしても、社会全体にとって共通の財産として、社会的な基準にしたがって管理・運営される」と規定している。
知らなかのですが、こんな紹介がされています。

ブラジル政府は、アメリカの製薬会社がアマゾンの長老たちに特許料を支払う制度を新しく作った。ところがアマゾンの長老たちはこぞって、アメリカの製薬会社から特許料を受け取る事を拒否した。自分の持っている知識が、人類の幸福のために使われることほどうれしいことはない。その喜びをお金に変えるというさもしいことはしたくないから」だという。
この考えが、地球環境の解決に必要だ。利潤追求にひた走る強欲が地球環境破壊に拍車をかけている。人の欲望には限りがない。地球には限りがある。