サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

人新世の資本論⑥ 里海資本論

f:id:adayasu:20201012175728j:plain:right 斉藤幸平氏の「人新世の資本論」のつづきです。
 この本は昨日の「熊日」の新著の余禄でも紹介してありましたし、蔦屋でも一応、平積みしてあり、うれしく思っています。
 「里山資本主義」につづき、「里海資本主義」ならぬ「里海『資本論』」(井上恭介著)となっているのが面白く、斉藤幸平氏の考えに共通する面があり紹介します。
 「地球の限界」を救うモデル。それは瀬戸内海の”里海”にあった!!→なかなかおもしろい。
 里海=SATOUMIとは→→人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム。
 カキの自然養殖、アマモの育成など、人が適切に手を加える伝統的な漁法・海と人との関わりで、瀬戸内海の再生を進めている。
 自然との物質代謝を自然・地球の限界内で行うこと。
 過剰な採取、汚染、生態系のかく乱を伴う利潤追求。過剰生産・消費に歯止めをかけることが大事

自然に依拠・共存しながら、自然のおこぼれをもらう経済・社会。これこそ「懐かしの未来」「懐かしの幸せ」だろう。こんな体験、子どものころにこそ。