沖縄の翁長知事が亡くなった。
たいへん残念な思いだ。
沖縄県民も悲しみに包まれているだろう。
何よりも本人が一番悔しかっただろう。
辺野古新基地問題は、苦しいたたかいだったが、米朝会談も行われ、北東アジアに平和の流れが生まれており、沖縄の米軍基地の存在意義が問われ、これからが勝負、という時だったから。
保守と革新を乗り越えた「オール沖縄」が今の市民+野党共闘につながっている。
保守の中にも、親米「保守」は、米国のいう事は何でも聞く、米ポチ保守。
その裏返しで、アジア諸国には蔑視に視線を向けヘイトの言葉を投げつける。戦前の思考から抜け出ない強者依存、弱いものいじめの保守といっていいだろう。
翁長さんは、沖縄の保守の中心、自民党の中心的存在だった。
翁長 雄志(おなが たけし)さんの経歴を県のHPでみると
趣味・特技 屋上緑化、野球観戦
愛読書 トーマス・フリードマン著「フラット化する世界」
好きなスポーツ 野球
好きな音楽 石原裕次郎「赤いハンカチ」
好きな食べ物 ゴーヤーチャンプルー、いなむどぅち
座右の銘 人生は、重荷を負うて 遠き道をゆくが如し 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
尊敬する人 野中広務、ジョン・F・ケネディー
議員歴 那覇市議選初当選(2期)
沖縄県議選初当選(2期)
那覇市長選初当選(4期)
沖縄県知事初当選
のように、那覇市長までは保守。知事選は保守を貫徹するために、保守でも核心でもない「オール沖縄」に。
その翁長さんが、なぜ、厳しい闘いに体をはって頑張ってきたのか?多くの人が知るべきことを思う。様々な事柄に通じると思うから。
今の時代、「革新」勢力が後退してきている。そんなときにこそ、「保守」が問われる。郷土を守るためには、政府にだって抗う。それが真の保守だ。
沖縄は、先の戦争に犠牲となり、戦後も、冷戦〜現在に至るアジア・太平洋・中東に武力介入を行う米戦略拠点され、県民が負担と犠牲を強いられてきた。
沖縄戦で犠牲となった多くの人々が今、声を発することができるなら、おそらく翁長さんのたたかいは支持すると思う。
基地に抗うたたかいは、継続する。知事選は9月。(写真:沖縄県HP)