米大統領選挙の結果を報じる各紙に一通り読んだ。
気になる見出しは「熊日」夕刊の「温暖化を否定する指導者」 米環境保護団体が 化石燃料への回帰懸念 とある。
「朝日」でもパリ協定に影響 「毎日」でも温暖化対策 後退も と。
トランプ氏は、「パリ協定をほごにする」、「温暖化対策よりも、食料生産やマラリアなどの感染症対策が急務だ」、「温暖化は中国のでっちあげ」などと言い放つ。また原発についても、「将来、長期間にわたって電力供給の要だ」と発言をしている。
オバマ政権が進めている石炭火力発電所への規制策にも猛反発している。
「米大統領がどれだけ強力でも物理法則は変えられない。海面上昇や干ばつ、森林火災は現実に起きている。トランプ氏には人々の安全と命を守る責任がある」と訴えたのは「憂慮する科学者同盟」のマイヤー氏。
そのとおり。
米国には、悪い前例がある。ブッシュ大統領が京都議定書から離脱し、世界の温暖化対策を大幅に遅らせた過去がある。地球には、そんな事を2度もやる余裕は全くない。
米国国民はパリ協定の誠実な履行に責任を持ってもらいたい。