サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

オバマ「核先制不使用」政策…−日本政府、反対…

  オバマ米大統領が核兵器の「先制不使用」の宣言と政策を検討しているとのニュースが流れた。相手の核攻撃がなければ、こちらから核攻撃をしない、という道理のある考え方だ。
「核の先制使用も辞さない」を堅持してきた米国からすれば、核政策の一大転換であり、世界に及ぼす影響も極めて大きい。 大統領権限つかい-「毎日」 によれば☞「今年9月で採択20年となる核実験全面禁止条約(CTBT)だ。CTBT発効には米国や中国、北朝鮮などの批准が必要だが、米国は議会での批准が困難。そのため条約発効と同等の効果がある安保理決議採択を目指す」→これが実現すればスゴイ。大統領選の直前で懸念もあるのに→その議論も含め、オバマと同じ民主党クリントンが大統領になれば、サンダースもいるし、歴代の米政権の核政策が変化せざるを得ないだろう。

 オバマ大統領はノーベル賞の受賞者らしく努力をしようとしているようにみえる。広島訪問につぐ核廃絶への流れとして、ぜひ国際世論で後押しをしたいところだ。
 しかし、参院選の終盤でもあったためか、日本のニュースの扱いは小さかった。
 これに対し、こともあろうに日本政府が「先制不使用」反対の立場から米側に協議を申し入れたようだ。これまた重大問題なのにニュースの扱いが小さい。(写真は西日本7/16)
 日本側の懸念理由は「抑止力」が損なわれ、日本の安全保障上、問題だとする。
 核廃絶を国是とする日本、実際の歴代自民党政権は、米国の核政策を支持し、日本の米軍基地への関連も認める矛盾した態度にある。
 この「矛盾」=「ごまかし」に慣らされてきたのが日本の国民ではなかったか?
 北朝鮮の核開発は、当然、批判されるべきだが、日本政府と国民の多くは、米国の核は批判しないという二重基準の態度にある。
 安倍首相は、オバマ広島訪問を最大限利用してイメージアップ、参院選を勝利した。今度はしずかに、核廃絶の流れに逆らおうをしている。そんな安倍自公政権なのに、なぜか支持率が高い。