サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

川内原発再稼働と芙蓉部隊

 とうとう、九電と安倍政権は川内原発を再稼働させた。熊本市では、昼休みデモを行いました。
 多くの国民が反対し、避難の計画も全く不十分、火山噴火などへの備えもできていない。
 実際の安全に、規制委員会も政府も九電も責任も持たない無責任再稼働だ。
 仮に事故があったとしても、「想定外」の事故だとして責任を取らないだろう。無責任政権の安倍政権。
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 上部の責任者が責任を取らず、下部に責任と犠牲を押しつける日本の指導者の源流は、先の戦争にあり、特に特攻・自爆攻撃作戦にある。

 その中でこんな部隊もあった。「芙蓉部隊」、特攻を拒否した部隊である。
 部隊の指揮官だった美濃部正少佐は、沖縄に来襲する米軍を迎え撃つための作戦会議で、自らの「芙蓉部隊」を特攻部隊の編成から除外するよう求め、司令部に承認させた。
 これは普通なら「抗命罪」として軍法会議にかけられ、死刑になる場合も多かっただけに、命がけの主張でもあった。
 指揮官によってはこんな人もいる。
 もっとも美濃部指揮官の主張は、「特攻のようなあらかじめ死が確定しており戦力が損耗する最終手段ではなく、もっと米軍に効果的に攻撃を加え、かつ日本の戦力消耗を最小限に抑える奇襲作戦「夜間攻撃」をまず行うべきだ。必要があれば特攻も行うが、その前にやれることがある」との事で、単純に人道的ということではない。
 しかしその戦法は、厳しい訓練の末の「夜間攻撃」の出撃回数81回のべ786機、未帰還機43機戦死者89名、戦艦、巡洋艦、大型輸送艦を各1隻撃破、撃墜2機、飛行場攻撃6回だった。
現代にもつうじる話です。責任とは、こんなことを言うと思います。事後でなく。