サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ひまわりと南京1937

 映画 熊本市での「ひまわり」の上映は、熊本市民会館で明日15日(日)10時〜だけとなりました。
 53年前、沖縄で米軍ジェット機が墜落し、宮森小学校に激突して子ども12名含む16人が亡くなった悲惨な事件と、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した事件のレポートを、沖縄国際大学の学生らがレポートにまとめようとするストーリーです。
 沖縄戦の悲惨な体験からの思い、居座りつづける米軍への歯がゆい思い、米軍基地で働く人の思い。あまり関心を持たない若者、ネトウヨの書き込みなど、沖縄の複雑な構図をそれぞれの立場から描いました。
それでもあきらめないで、簡単ではないですが、それだけに、立ち向おうとする思いに、共感させられました。
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 「南京1937」(監督:呉子牛)は15年前に、中国、香港、台湾の合作映画で、日本の俳優もでています。
 日中友好を願う中国側の機運の中で製作されたようで、中国人の医師と妊娠中の子どもをつれた日本人妻の家族が、南京大虐殺事件に巻き込まれる内容です。
 中国人を殺りくする日本兵も日本人の妻にはやさしくし、中国人は兵士でなくても日本人の女には憎しみを駆り立てます。当然といえば当然です。
 ですが、国家を取り払えば、1人の男と女と2人子どもの家族です。中国人の夫が日本人の妻を子どもを抱きしめるシーン、そんなアジアの国々になればいいなと思いました。
  当然、虐殺や暴行シーンも出てきて、正視しにくい感じでした。
 映画のこととして観ましたが、実際の現場に、自分が被害者として、あるいは加害者として、いたとしたら、どんな振る舞いをし、思いを残しているだろうか?と考えました。
 南京事件の生存者のツェン・ホングェイ(89才)が話をされました。
 通訳ととおして、写真のような内容でした。
 日本の若者に何を伝えてほしいか?との質問に、「歴史を学んでほしい」との事でした。
 そのとおりです。過去にあった事実は、現在の政権に都合が悪い情報は、国民に被害を与えた知るべき情報です。
どんな国の国民でも。それが希薄になっているのは。個をなくし、帰属依存症になっているからだと思います。
 高齢のツェン・ホングェイさん。弟を殺し、憎んでいるはずの日本にわざわざやって来て、辛い体験を話さなければならないなんて、どんな気持ちだろうか?
 南京大虐殺のフィルム↓↓