今日14日の「朝日」に憲法学者の長谷部恭男氏の「憲法、アメリカ、集団的自衛権」と題する寄稿が載っていた。
読んでみて、なるほど、法解釈とはこうするものか、と思った。
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個人の尊重、多様な価値観を認め、公平な共存をめざす立憲主義の憲法の原理。このように、
長谷部氏は、日本国憲法はアメリカの贈り物で合衆国憲法と同じ原理だという。たとえ「押しつけ憲法」であっても大切にしなければならない、と。どうやら憲法を変えたい人たちは、かかる原理を否定したいようだ。
私も学習不足で初めて知ったが、米国の憲法では、軍の指揮官は大統領になっているが、「戦争の宣言」を発するのは連邦議会と定め、政府の勝手な戦争を議会が抑制する憲法になっているようだ。
しかし、このように憲法の縛りにもかかわらず政府はなかなか従おうとしないらしい。そういえば建国以来、毎年のように戦争をしてきたアメリカだが、議会が「宣戦布告」をしたのは5度しかないと長谷部氏は指摘する
その憲法による戦争衝動に縛りをかける事を、ハナから取っ払おうというのが自民党の憲法「改正」草案だ。9条を改定し「国防軍」を設置するが、その出動には国会の事前承認がいらず、「アメリカ以上の好戦国家」だと述べる
私、ちょっと想像してみました。
復古調で立憲政治を真っ向から否定する自民「改憲」草案。これをタイムスリップして1945年当時のマッカーサーに、「自民党の『自主憲法』案ですが、いかがでしょうか?」たずねてみたい。
マッカーサーはどんな態度をとるでしょうか? みなさんもぜひ考えてみてください。 で、一番反対するのは誰?