サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

金融は脱原発にむかうか

 「朝日」の「オピニン」には、時々いいのが載る。
 22日付けの「金融は脱原発にむかうか」−国連環境計画金融イニシアチブ特別顧問の末吉竹二郎氏への萩記者インタビューは、見出しの通り、「問われる貸手責任、預金者も声を上げ金の流れを変えよう」と本質をついている。
 知らなかったが、「赤道原則」というのがあるらしい。途上国の開発に融資する際、事前の環境調査をして、影響が大きい場合は、改善を求め、とおらなければ融資をしない原則、だそうです。
 邦銀を含む世界の大手の80の銀行が署名したそうで、その実行はNGOなどから監視されているそうな。銀行が金を貸して、環境が破壊されると、「貸手責任」を問われる時代になったようで、たいへんいいことです。
 となるとですねー。とてつもない原発事故を起こして、いまだ解決できない東電に融資するなど、もってのほかとなるでしょう。日本はどうなっている。
 末吉氏が解説します。
 「もし会社が破綻した場合の返済の優先順位は、融資が先で、株主が後です」⇒「だから銀行が顧客の預金を守るため、電力会社への貸し出しを回収しようとすれば、株主に押し付けた方がいい」なるほど⇒
 「ところが日本の銀行は、電力会社に融資し、株主にもなっている。…米国では銀行は取引先の株式保有を禁じられています。銀行はどの立場から電力会社との関係を考えるのか」と。
 電力会社の株を金融機関が大量に保有していて、大損したくないから、経団連あげて、そのしもべの官僚と民自あげて、原発促進にまい進している構図がわかる。
 また、末吉氏は、銀行の役割について「扱っているお金は社会から預かっているお金で、会社のポケットマネーではありません。社会が少しでもよくなるように、お金を回すのが銀行の基本的な役割であるはずです」と。私たち市民が金を預けているのです。(私は預けるカネはほとんどありませんが)
 「預金者、社会、行政も、いい意味で銀行を厳しく見てほしい」−賛成。税金の補填がなければ原発は市場で取引できない。やめるべき。
 えー今日は「キンカン」の日です。官邸前はどうだったでしょうか?
 熊本市下通りは、いつもより、にぎやか12人、さわやか女性中心でした。
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 北極海-海氷状況
 ついにでした。07年9月24日の史上最小の海氷面積を、今日、一ヶ月も早く更新してしまいました。4,189,375 km2です。
 グラフのラインは、まさに急落です。どこまで落ちるのか?どんな結果をもたらすのか?。 
 世界の科学者のコメントが、明日は報道され、知ることができるよう期待しています。