サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

地球温暖化から考えるエネルギーの選択


 昨日はまた、北極海の海氷が融けすぎて、76、094平方メートルも減ったみたい。(ブログのサイドのリンク集参照)
 私の計算違いでなければ、4.2万平方メートル、九州2個分近くも減った1日で。(計算違い、恥ずかし)
 極端にして最悪だっだ2007年よりも、6日も早く氷が縮小している。海流循環のサイクルの原因もあるようだが、これは相当に異常です。明日はどうなるのだろう?

 原発問題に隠れ、地球温暖化がクローズアップされない事に、問題を感じていました。
 ですが、これは私の不明でして、WWF(自然保護基金)の主催で、7月22日に「地球温暖化から考えるエネルギーの選択」−大事なシンポジュウムが行われていました。

 シンポでは、数人のプレゼンが行われました。その中でも特に興味が湧いた話は、国立環境研究所の江守正多氏の話。20世紀に入っての気温上昇の鈍りは、主に太陽活動の不活発化が原因。しかし気温低下は、最大でも1℃程度(0.3℃の説も)で長期的な温暖化傾向は止まっていないとの事。最近よく言われる懐疑派からの、温暖化でなく小氷河期を迎える、などの疑問に答えた。
 議論の中で、政府が国民的議論のために、2030年時点で原発が電力に占める割合を、0%、15%、20〜25%の3つのシナリオでのパブリックコメントを求めている事に対し、多方面からの問題提起と討論がされた。
 指摘された問題は、政府の3つのシナリオは、①エネルギーの選択であるのに、消費エネルギーの約3割の電力しか扱っていない問題。②国際公約温室効果ガス20年25%削減を放棄するシナリオ。③恣意的な選択肢(おそらく原発は推進、温暖化対策はとらない)、省エネの可能性をあまり追求しない問題など。

 温暖化の問題も脱原発も、両方を対立させる事なく運動を強め、①省エネ、②再生エネ、③サスティナビリティな社会へ ④新たな価値観・幸福感と文化構築へ、人類規模ですすむことが大事になっていると思う。テレビや新聞、ネットもこの方向の議論こそ大事と思う。
 ひさしぶりに熊本で一番おおきな書店に行き、環境コーナーへ。ひところに比べ地球環境問題の本が少ないこと。しかも「懐疑派」本が多い。
 長い動画ですが、関心のある方は、ぜひごらん下さい。→
 
シンポ−地球温暖化から考えるエネルギーの選択(USTREAM)

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