サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

大飯原発 地表ずれる恐れ

 「熊日」新聞に、「大飯原発 地表ずれる恐れ」との見出しで、「軟弱な断層調査を」と専門家の指摘が載っている。熊日記事(共同)
 原発の敷地内を走る軟弱な断層(破砕帯)が、近くの活断層と連動して動き、地表がずれる可能性があるそうだ。東洋大の渡辺満久教授と鈴木康弘教授が分析結果をまとめた。
 稼動中に破砕帯が動いて地表がずれると、当然、建物や配管などが損傷する苛酷事故に陥る可能性がある。
 危険性が指摘されている以上、民主党野田政権は、再稼動はあきらめるべきだ。橋下・維新の会、関西広域連合も、新たに問題が指摘されたことを受けて、再稼動の容認を撤回すべきだ。原発に不安を感じる人は、民主党支持者も橋下・維新支持者も「読売、サンケイ」の読者も、モノを申すべきと思う

 もしものことが起こったらだれが責任をとるのか?責任とれない事をする権利は誰にもない
 地震の活動期に入って揺れが頻発している。いつどこでドカンと起きるかわからない。かりに地震津波による苛酷事故がおきないにしても、大飯原発を再稼動して原発に電力を頼ることはきわめて問題だ。
 原発は、ほんの少しでも揺れても止まり、機械の故障や人為的ミスが起きれば止まり容易には動かせない。再稼動には時間がかかる。それは地震国日本の原発稼働率の低さに表れている。そもそも日本に原発はつくるべきじゃなかった。
 関電と保安院は、何を悪乗りしているのか? 美浜原発は40年を超えて運転しても安全だと、関電の評価を保安員が妥当とする案を専門家会議に示した。
 民主党野田首相を筆頭に、原子力ムラが再稼動しはじめた。大飯原発は再稼動すべきではない。原発なしで、夏はのりきれる。主権者の確固とした意思が問われる。