サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

社会保障・税一体改革のゴマカシ

 今日は、神戸大の二宮厚美教授を招いての講演会があった。(県社会保障協議会16回定期総会)
 消費税を上げるための法案を来年には出すと民主党政権は主張している。消費税を社会保障目的税とするようで、「福祉が充実すればよしとするか… ガマンするか…」との受容を狙っての事だがごまかしがある。
 消費税だけで社会保障をまかなうとなると、増税か、低福祉かの選択が迫れれる。所得税は減らないし、さまざまな保険料も下がらない。低所得者に負担が大きい消費税で低所得者の福祉をまかなうという貧困を助長するだけの制度になる。もうけた人から税金をよけいに払ってもらい社会保障として最低限の生活を保障する税の再配分機能を低下させる。「必要充足、応能負担」憲法25条の精神を踏みにじる金持ちの仕掛けたものだ。
 いかんいかん、またむずかしい話になってしまう。
 で、ちょっとむかし話を…。
 いま私は55歳、25年ほど前まで、たいへんよき時代でした。
 ①病院代は、保険証さえあればお金はいらんだった。今は歯医者でも高い。
  ②そのころ年金は定年と同時に60才からもらえていた。
   ③また消費税はなかった。今は年収のほとんどを使っているのでその5%という高い税金を所得税のほかに払わされている。
    ④なのに当時の国の借金は、今よりはるかに少なかった
     ⑤派遣労働なるものはなく、正社員が当たり前だった。
      ⑥自殺も毎年3万人も超えるようなことはなかった。社会にゆとりがあった。
    ⑦金持は増えた。
 なんでこんな世の中になったんだろう?