サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

台湾危機②

 布施祐仁著の「日米同盟・最後のリスク」を読み始めた。
 現在進行中の第4次台湾危機は、第3次危機と比べても、さらに日米同盟が深化した下、日本の危険性が極めて高くなっていると思える。
 ペロシ下院議長の台湾訪問に対抗し、中国が台湾を囲む6つの演習区域で演習して封鎖状態にし、結果的に中国がやりたかった対台湾軍事訓練の機会を提供した。
 米国の軍側には、反対意見も少なかったようで、ペロシ氏が下院議長である間の最後のレガシー作りというのが一般的な見方だ。
 台湾側も内心は、中国反発を警戒し今回のような事態を警戒し歓迎していなかったとの話もある。そうれはそうだろう。
 本の表紙の写真の意味が分かるだろうか?
 作戦地図だ。石垣島の。米海兵隊の指揮官が地図を指している。つま地図上の島は、戦争・戦場を意味する。
 今回の台湾めぐる動きは、日本の憲法9条をめぐる私たちの運動に大きくかかわり、ウクライナ戦争も含め、単純な「憲法守れ」のスローガンでは通用しないと考える。
 存立危機事態--集団的自衛権と個別的自衛権が同時に進む状態になる可能性がある。米軍基地が日本にあり、そこから米軍が出撃するために。
 なので、軍事的な立場からの憲法擁護の説得力ある展開が必要だと感じている。なので布施さんの本を買った。