おととい書いた「地球の限界」(オーウェン・ガフニー/ヨハン・ロックストローム著-河出書房)。
消費税入れて3135円もする。高い。学びに10%も税金をかけて、いったいどういう事だ。腹立つ。
しかし、プラネタリー・バウンダリーのヨハン・ロックストロームが書いているなら、読まないわけにはいかない。随時、紹介する。
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私たちは、毎日毎日、慌ただしく、忙しく生活に追われているから、遠い未来のことや遠い過去のことはあまり考えない。
なので遠い未来どころか、近い未来の事さえあまり考えない。
しかし私たち人間が行っていることを考えるために、自分の親、その親、その親と、世代をさかのぼってみることは大事のようだ。
人間は、産業革命の工業化以来CO₂を大量に排出してきたが、その世代は、わずか10世代前だ。
今1才の子どものひいじーちゃんが100才なら、そのじーちゃんのひいじーちゃんのじーちゃんの親の頃が産業革命がはじまったころだ。
文明が発祥と言われるメソポタミア文明の初期から300世代で、アフリカを出発した20万年前からは1万世代となるそうだ。(20才で子どもを産むと仮定)
考えてみれば、地球の環境を破壊し始めたのは、つい最近のことで、特に私たちが生きている間に起こした。それは1950年代から。私が生まれて、生きている間に、とんでもないことを引き起こしてしまった。
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1804年までに世界の人口は10億人を超えた。そのころは人々は世界の各地に散らばって生活していた。
それから23年間で倍増し20億人になった。それから48年たってさらに倍の40億人。
今、80億人ちかくの人間の大半、51%が都市に住んでいるそうだ。
都市は、人口比で見れば効率的な面もあるが、膨大な金属やセメントやプラスチックや化学物質を使用している。
20世紀の100年にアメリカは46億トンのセメントを使用したし、その後も使い続けている。
中国は2008年から2010年の3年間に、それよりも多くのセメントを使い、加速している。
多くの国々でも同様だ。グレート・アクセラレーション。
その結果、現在の二酸化炭素の濃度は、過去300万年以来なかったほどの高さだ。
経済成長、大量生産・消費・廃棄社会の物質循環が原因だ。