「大量廃棄社会」の続き、紹介します。
2013年4月、バングラディッシュのダッカ近郊で、8階建てのビル、ラナ・プラザが崩壊し、多くの人がガレキに埋もれ、死者1,127人、行方不明者約500人、負傷者2,500人以上が出た。
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この「事故」は、ファッション史上最悪の事故と呼ばれている。このビルには5つの縫製工場があり、犠牲者の多くはここで働く若い女性労働者だった。(写真:ウィキペディアより)
これは「事故」というより人災で、ビルが違法に建て増しされた疑いがあり、壁にひびが見つかったため、地元警察が前日に待避を要請していた。しかし工場経営者らは残業を続けさせていた。
悲惨な犠牲の責任は、業界の頂点に立つファッション会社や広告関連、消費者側も含む資本主義のシステムそのものにあるといえる。
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今日は、下通で立野ダム中止の署名活動だった。
アーケードには、衣料品が展示してあり、若い人が服を見ていた。
服には確か、「半額セール」とか、表示してあった。コロナ禍で給料ダウンの若者にとって、少しでも安いものが欲しいだろう。
ブランド品なら品質の良さから、生地や縫製の質を想像し、価格に見合った満足感が得られるかもしれない。
しかし、半額セールの物でも、誰が作ったのか、どうやって運ばれ、売られているか、働いている人のことも、想像してみるといいと思う。
内面のファッションセンスが向上するかもしれない。
人権無視の劣悪な労働で作られた服と知るなら、かっこいい服も、汚れにまみれていると思えるから…。売る側は、それは教えはしない。知るべきことを知らない事は?-- 考えてほしい。