サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

真理探究への政治介入に反対する-成長の家

 「朝日」に成長の家の意見広告がでた。
 学術会議会員の任命拒否の問題で「真理探究への政治介入に反対する」というタイトルだ。
f:id:adayasu:20201026092524j:plain
 書いてある内容も鋭い。「かつて宗教と政治が未分化の時代には、科学者が発見した心理が、宗教の教えと矛盾するという理由で、〝宗教政治”によって真理が歪められたという苦い歴史を人類は共有しています」という指摘は、宗教法人として、きわめて勇気ある態度と思える。
 宗教であれ、政治であれ、真理探究への介入には断固反対する確固とした立場は立派だ。他の宗教法人もつづいてほしい。
 時の権力者が屁理屈で法律を支配を破り、真理探究の学問の自由に介入することを許せば、物言えない社会へと、押し込まれていく。日本の戦前を思い起こせばすぐわかる。
 成長の家は70年代、右派の学生運動が盛んで、今日の「日本会議」など、極右・タカ派の源流となってきた。また、長く自民党の支持団体だった。
 しかしその後、成長の家は環境問題を重視したり、2016年からは自民、公明支持をやめている。
 これも同団体にとって、真理探究の結果だと思う。
https://www.jp.seicho-no-ie.org/news/20201014/