大西隆元学術会議会長のインタビューが「赤旗」に載った。
学術会議会員の任命拒否問題で菅首相は「以前は学術会議の推薦名簿が出る前に、政府と会議側で一定の調整が行われていた」「(今回は)推薦前の調整が働かず、任命に至らなかった者が生じた」と答弁。
これは、推薦後だけではなく、推薦前の露骨な政治の介入にあたる。
大西元会長は、「調整」が「推薦名簿の変更」を意味するのであれば、調整した事実はないと述べている。
ここで気になるのがこの問題での世論調査だ。
「毎日」の調査で菅内閣の支持率は低下しているが、学術会議問題で、菅義偉首相の任命拒否について、「問題だ」37%で、「問題だとは思わない」44%、「どちらとも言えない」は18%だった。
学問の自由や法律問題が自分たちにどのように影響してくるかの想像力や基礎的理解が十分でないこと。滝川事件や天皇機関説などから戦争に突入していった戦前の歴史認識が薄弱な事。森友、加計、桜を見る会など、おかしいと思っていても事態が変わらないことからのあきらめ感が強いこと。議論や自己主張を忌避する空気。強いものに立ち向かうより、立場の弱い人、隣人のバッシングが楽な心情…。
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