マルサスの「人口論」を買って読んだ。あまり面白くもなく、飛ばしながら、解説を参考にしながらザっと読んだ。
限りある地球、大気も海洋も陸域も水も限られていることが分かっている地球において、人類だけが毎年9000万人も増え続けられるはずはない。マルサスの「人口論」ぐらい読んでおかないと、との思いから。
今から220年も前の1798年に書かれている。時代背景も勉強していないし、よくわからないが、マルサスは1章で
①食料は人間の生存に必要であること
②両性間の情念は必然であり、ほぼ現在の状態のままでありつづけると思われること、と書いている。
簡単に言えば、生殖・人口増に比べ、食料の生産が遅れ追い付かないという指摘のようだ。
そして人口増に食料生産追い付かず、貧困が生まれるとし、貧困は社会現象でなく、自然現象とする。その立場からイングランドの「救民法」を批判している。
当時も今も、富裕層がいて過剰なまでに所有し、貧民層には分配が少ない。
だが現代は、惑星地球のシステムの攪乱、崩壊に直面している。際限のない人口増はその限界を迎えている。生殖、人口増。
今、マルサスが生きていれば、どんな研究をし、どんな本を書くだろうか。
マルサスを批判したマルクスが生きていれば、どんな本を書くだろうか。
地球に限界があり、大気にも海洋に土地にも限りがあり、したがって食料も飲料水にもやがて限界がくる… この状況を回避する「新人口論」がほしいところだ。
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