サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

温室ガス削減は「義務」-オランダ最高裁

f:id:adayasu:20200225200817j:plain:w290:left スゴイですね。
 こんな画期的な事もあるんですね。励まされます。(「毎日」より引用)
 オランダの最高裁が、政府は気候変動の脅威から国民の生存権を守る義務があるとし、温室効果ガスの削減強化を命じた。
  環境NGOの提訴は7年前。政府はEUの共通目標に沿って、20年前でに90年比20%削減で対策していたが、これは不十分として原告は25~40%に引き上げるべきと主張。2015年の一審判決は原告を支持し、25%まで引き上げるよう命じ、達成への効果的な対策の実施を求めた。
 政府は、温室ガスの削減の必要性は認めながらも時間的に無理として控訴。
 2018年の高裁も1審を支持し、「政府には野心的な削減目標を達成し、市民の生活を守る法的義務がある」とした。
 今回、最高裁はこれを踏襲し、「科学とと国際社会のコンセンサス」に従えば、先進国は20年末までに温室効果ガスを少なくとも25%減らす「差し迫った必要性」があると判決を下した。(図:ウィキペディアより)
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 裁判長がこれまた、オランダ語で判決を言い渡し、国際的な関心が高いとして英語でも要旨を読み上げ、メディア向けに英語のペーパーを配ったそうだ。
 現状では今年末時点で排出量は20~21%減の見通しのようだ。政府はあと4~5%削減どうするのか?必死の取り組みが求められる。
 こんな判決を世界各地でしてほしいものだ。それを推進し支え求める運動が大きく広がってほしい。
 未来を奪われる人達は、訴えることができない。多様な生物種は原告になれない。地球システム法廷、多様な生物種法廷、未来人法廷の被告人は、今、犯罪をやめるべき。
 日本でどうするか。運動の広がりを。
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