10年ほど前の中古本、生物学的文明論(本川達雄著)を読んでます。
生物学の立場からわかりやすく、現代文明を捉えていておもしろい。
言うなれば、数学的発想、物理学的発想でなく、生物学的な発想も必要という話です。
数学では4-1=3が成り立つけど、生態系では4種の生物から1種の生物が絶滅すると、4-1=0と全滅する場合があるということです。なるほど。逆に言えば、1+1は=3、にも5にもなりうるということです。
今、人類は急速に、地質学的には瞬間的にたくさんの生物種を絶滅させています。
その結果がどうなるか、瞬間のその直後に、自らの破滅に直面することでしょう。
回避の可能性は? ないこともない。でも欲望の暴走者はアクセルを緩めていない。
- 作者:本川 達雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本