操られる民主主義 ⑤クリプトアナーキー
前からのづきです。
「クリプトアナーキー」は、「クリプト(暗号の数学)」と「アナーキー(無政府状態)を合わせた言葉で、そんな団体もあるそうだ。
コンピュータによってつながり、個人や集団がその正体を知られることなく交流でき、政府の規制や課税、情報隠匿の能力が覆り、金融などの信用にさえ変化をもたらす時代に入っていくらしい。その裏付けは暗号だ。
仮想通貨のビットコイン。来年から始めようとしているフェイスブック社の「リベラ」(仮想通貨)についても各国の中央銀行が対策を検討している。スマホのアプリ一つでなんでも支払いができる便利はツール。主要通貨の換金も可能に。
便利な分だけ、知らない間に個人データの集積は進み、何にどう利用されるかもわからない。
著者は、民主主義においては、個人の思考が大事であり、なんでも便利な機械に任せてしまえば、個人は操作されると危惧する。
AIに頼みたいのは、気候危機への対策だ。どうすれば10年以内に産業革命以来1.5度上昇を避けられるか?計算してもらいたい。人類が、イヤでもせざるをえない事を機会が差し示して人類も生態系も救われるならそれでいい。その通りにすればいい。
でもそんなプログラムは組まないのが強者・指導者だ。
著者は、民主主義は人が、個人が考えて行動しないと操作されると警告する。
グレタさんみたいに、考えて、行動すること。
操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか
- 作者: ジェイミーバートレット,Jamie Bartlett,秋山勝
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本
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