まだ5月なのに今日、しかも北海道の北側のオホーツク海側で、39.5度を記録したそうだ。
熊本も暑かった。これから毎年、毎年、気温上昇が続いて時々史上最高を更新していくのだろう。
昨日の北極海の海氷も史上2番目に小さくなっている。
地球温暖化が最初に最も深刻に現れる北極。そのフィードバックを紹介してきたが、空恐ろしいフィードバックはメタンガスの放出だ。仮に人類が、CO2を排出を止めたとしても、或いは大気中から多少取り除いたとしても、自然界から強力な温室効果ガスが出てしまえば、温暖化は加速度的に連鎖する。
メタンハイドレートとして海に眠っているメタンガスは、大気中の炭素の13倍以上、1万4000億トンと推定される。 ヨーロッパ北極圏の海氷に空いた氷が融けた海水域から放出されるメタンガスの濃度は、20倍以上だそうだ。しかもやがて大気中の酸素と結びついてCO2になる。
写真はメタンガスの気泡で、海氷の底部にたまっている。夏場に海氷が融ければ大気へと放たれる。
気象庁・メタン濃度の経年変化
を見れば、大気中のメタン濃度がぐんぐん上昇しているのがわかる。2005年あたりからの上昇は何を示しているのか?人為的だが直接は自然からの放出の影響ではないのか。
しかも、この本が示すように、年ごとに高緯度の北極での濃度上昇が顕著だ。
メタン放出は、海からだけではない。陸の永久凍土からの放出もある。では明日。
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