私の問題意識は、地球環境と持続可能社会の事です。経済も社会もグローバル化しているので、廃棄もグローバル化だ。正確に言うと、人間の社会内の定義に収まらず、惑星規模と言う事。
16日の「毎日」に汚染進む海 クジラの体内に29キロ残留 プラスチック危機
紹介する。
いまや資源の枯渇よりも、廃棄が問題になっている。
今年2月、地中海のスペインの海岸に体長10メートルのマッコウクジラの死がいが打ちあがった。
死因は餓死のようだ。
ただおなかの中はいっぱいだった。
レジ袋やペットボトル、漁網、農業資材などの47種のプラスチック製のゴミが29㎏もでてきた。
陸のゴミはやがて海に流れつく。海がゴミ捨て場になる。
今回の西日本豪雨、東日本大震災の津波など、膨大なプラスチックが海に流れ出す。世界の沿岸部から海に流れ出す量は約800万トン(中間地。480〜1270万トン)
人類共通の課題
現状のレベルでプラスチックが海に流れつくなら約30年後には、世界のプラスチックの重量が魚を上回ると推計される。
更に、プラスチックが砕けて微粒子になるマイクロプラスチックも問題だ。サンゴがマイクロプラスチックを取り込むと褐虫藻の共生関係に攪乱をもたらし、サンゴが白化し死滅する恐れがある。
また、マイクロプラスチックは食物連鎖として、やがて人間の体内に入り込む可能性がある。
これらの惑星規模の汚染をどうするのか? 汚染者責任の原則が問われている。
現代マルクス主義は、この問題に、どんな提案をするのか?
人類は、人類のあり方を根本的に見直す必要がある。
欧州はプラスチックの規制をはじめたが、日本政府は、極めて遅れた対応しかしようとしていない。