月刊誌「経済」8月号の特集に、中国経済と『一帯一路』構想が載せられており、興味深く読んだ。
社会主義国を標榜する中国、一党独裁国家が米国を抜く経済大国になる。これからどんな国、社会になっていくのかは、世界全体に決定的な影響を持つことになるだろうから。
4つの論文のうち最後の「インフラ整備と越境EC(電子取引)」-一帯一路の光と影
が特に興味深かった。夏目啓二愛知東邦大学教授の論文から紹介したい。
中国は、「世界の工場」から「世界の市場」へと発展し、14年の小売総額は約499兆円で、スマホなどで行うネット通販は247兆円で高い伸びを示している。
中国でのEC=電子通販では、アリババ集団や京東集団などのが先行し、米アマゾンが追っている状態。
しかもネットを使って海外の商品を直接購入する越境EC=電子取引も広がっている。
で、このネット販売とグーグルなどの検索サイトの米中の会社が激しい競争を展開していて、次の段階のAI、顔認証技術の応用などでしのぎを削っている。
その重要なベースとなる、顧客などのデータ蓄積、技術開発(特許)、資金調達などで、中国が米国に並び、抜く勢いと言う事だ。
どうでもよい事だが、
この面でも、私の懸念は、持続可能なのか?と言う事。
豊かになりたい国、人は、中国、インド、新興国、アフリカとつづく。
先に豊かになった国と人はどうすればいいのか? あとから豊かになろうとする国と人はどうすればいいのか?
地球の面積と降りそそく太陽光は限られている。