侵華日軍731部隊 罪証陳列 館長 金成民さんが講演。
昨日、731部隊の動画の上映と金成民さんが話をされるという事で話を聞きにいった。
今更ながら、日本の中国侵略の非道さを知った思いだ。
731部隊は、マルタと称して生きた人を人体実験、生体解剖して、炭疽菌やチフス、ペストの細菌兵器をつくった部隊だ。
実験で犠牲になった人も多いが、中国各地で実際に使用され、被害は数万人、それ以上の規模に及ぶ。しかし日本では、あまり知らされていない。
館長の金さんは、日本語も流暢で説明された。ロシアや米国から資料を発掘し、実態を解明されている。
しかし、日本政府が証拠を隠滅し、隠し続けているため、加害当事者の日本から資料が出てこないようだ。やましい事をしたからで、この態度は恥ずべきことだ。
部隊には、終戦前の8月9日に天皇から撤退命令が出たそうで、ハルピンにいた関係者は、「マルタ」をすべて殺し、証拠を隠滅し、日本にいち早く逃げ帰った。戦争犯罪を恐れての事だ。
部隊長の石井は、米国に資料を渡し、戦争犯罪から逃れ、関係者は口を閉ざして、戦後の医学界などに君臨した。米国が国益追及にために、犯罪をかばう犯罪を起こした。
日本では、こんな事が国民にあまり知らされず許されてきた。
日本は、指導者の犯罪に甘く、見逃す社会風土がある。最近もそうだ。731部隊のような事実が社会的に指弾されてこなかったことが背景にあるのだろう。
事実を明らかに、広く歴史の教訓にしなければ、いくらでも繰り返す事になる。