先日のつづき中野晃一さんの「つながり、変える私たちの立憲政治」から。
- 作者: 中野晃一
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本
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安倍政権のメディア対策について、高市総務大臣の「停波停止」発言はシナリオどおりとし、「総務大臣として、今後そうした方向にもって行くぞという脅しですね。批判を受けても開き直って辞任せず、現実にメディアを委縮させることができました。これを規制事実として、将来はそれが当然の放送法の解釈だとなるように狙った発言」と述べ、菅官房長官(第一次安倍政権の総務大臣)の意向とも連動しているとみるべきです。
それは2つの補選、参院選へ「自主的規制の空気」をつくる狙いがあり、実際の報道の低調さをみれば、効果はてき面だったようです。
中野さんは、安倍さんが明文改憲にむけた国民投票をにらみ「国民のあいだで自由な議論をさせないことが重要」「放送法の解釈や、公共空間や教育現場における『中立性の逸脱』『偏向』に対する攻撃を強めることで、政府の見解や立場に批判的な言説をできるだけ弱体化
させておく必要がある」「そのための準備として間違いなくスケジュール感をもってやっていると思います」と述べる。
これは第一次安倍政権の時の失敗への反省から導きだされたようだ。
わたしもそう思います。