サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

玉音放送後の特攻

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 今日は姉の初盆で天草の実家に。
 子どもたち、親戚、いとこなど集まってお墓に。
 西日が暑かった。
 

子どもたちは、実家の下の川で魚取り。
 手長エビや小魚がとれたようです。
 いい風景。
 その前までは、ゲームに夢中でした。
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 70年前、昨日から焼却がはじまった。1週間以上も、戦争指導にかかわるあらゆる文書が燃やされた。戦争犯罪に問われる事を恐れた。自分たちに都合の悪い事、国民に知られたくない事が明らかになることも恐れた。
 権力者とはそんなものだ。
 そして70年前の今日、決断があまりにも遅すぎたが、昭和天皇終戦詔書を発表し、敗戦になった。
 そして、玉音放送がされたあとの夕方、11機の特攻機が沖縄に向け飛び立った。
 なんと言う事だ。
  第五航空艦隊長官の宇垣纏(まとめ)中将。
 玉音放送を停戦命令として受け止めず、16名も道連れにした特攻攻撃には、当然にも様々な批判がされている。
 沖縄では、当然、日本が敗戦を受け入れたとして、米軍は勝利のパーティに沸いていたころ。
 しかし宇垣中将らの特攻機2機は沖縄に到達するも、なぜが米軍基地に突っ込んでいない。特攻のミスだったのか、最後になって目標をわざと外したのか?中津留達雄大尉と宇垣中将の間で言い争いがあったのか?わからない。(指揮官たちの特攻-参考)

指揮官たちの特攻: 幸福は花びらのごとく (新潮文庫)

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 もし、停戦後に奇襲攻撃で米軍に被害が出ていれば重大な問題になっていただろう。
 特攻命令を繰り返し、部下を死に追いやった責任を感じ、自身も死ぬ覚悟でいた宇垣にすれば無念ではあったろうが、同じ特攻命令お立場にあった大西瀧次郎(中津留と海軍兵学校同期生)のように、敗戦後に一人での自決はできる。部下を道連れにすることはない。
 死の美化、死こそがすべての責任を消し去ってくれるとの思い込み、あまりにも死生観が幼稚すぎる。自分の名誉のために、他人の死も自分の死も蔑ろにする考えだろう。
 なぜ、こんな狂信的な考えが、宇垣中将にかぎらず多くの軍人や国民に深く浸透させられたのか?
 本当の責任と取り方は何か?
 総じて現代的な課題として、国民的な総括が必要と思う。
 ウイキペディア⇒宇垣纏