サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

メルトダウン−コアキャッチャー

 熊本・原発止めたい女たち 主催の学習会があり参加しました。
 「玄海川内原発再稼動の科学的問題点」と題して、元燃焼炉設計技術者中西正之さん(福岡県革新懇原発問題対策小委員会委員)の講演を聞きました。知らなかった話を聞くことができてよかったです。
 NHKの特報フロンティア(下記動画)で、再稼動の申請で九電が規制委員会に説明した原発事故対策では、メルトダウンがおこる場合、圧力容器に水を入れるのは無理なので、格納容器に水をためて受け止めて融けた核燃料を冷やすという方法らしい。

 私は、一次冷却水の配管が破断した場合、320℃160気圧の一次冷却水が一気に噴出し、あとは水素爆発なり、水蒸気爆発なりで、いずれにして「ハイそれまでよ」で、施しようがないと思っていました。ですので九電の対策がいいとも思わないけれど、他にも方法はないと思っていました。

 ところが今日、中西さんから聞いた話では、最近の原発にはコアキャッチャーと言うがあり、外国では実用化されているらしい。

 それは、簡単な話で、図のようにメルトダウンした核燃料を耐熱タイルの大きな受け皿で受け止めて冷えるのを待つと話。これがあれば、現在の福島原発のように、汚染水問題が起きることはなかったようだ。
 メルトスルーした高温の核燃料溶融物がコンクリートに落ちると、化学反応が起こり水素ガスや一酸化炭素が出て爆発する可能性があるようだ。

 いまさらコアキャッチャーなどの設備を造る事は、原発の土台を作り直すに等しくほぼ不可能、やるにしても莫大なお金がからだろうと思う。だからわかっていての九電の説明と思う。
 でも過酷事故が起きれば、それは九州全滅につながる。そんな危険をもたらす可能性を誰が許可できるか。再稼動は許されない。
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