サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

EHM④−コーポレートクラシー

 今日は、阿蘇立野ダムストップの宣伝・署名行動がありまして、参加しました。
 総勢12人の参加で1時間、177筆の署名があつまりました。反応も良かったと思います。
「ダムには、反対です」「おカネももったいない」など、若い人も結構、署名してくれました。(ポスター作は私)
 追加⇒22日「熊日」に写真入で載っています。良かった。ご覧下さい。
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 では、「エコノミック・ヒットマン―」のつづきです。
 J・パーキンスの最初の仕事は、インドネシアだった。
 インドネシアでは、経済成長の予測を大きく水増しし、電力需要を高め設定し発電プラントの必要性、港湾、鉄道、道路などのインフラ整備の必要性を説き、結果、政府の借金を増やした。
 現在も多くの途上国が南北格差に苦しみ、莫大な借款で長く苦しんでいる。
 サウジアラビアでは、兵器の輸出、軍事教育、上下水道や電気、通信、病院、消防、警察など社会インフラ整備を米国企業に受注させ、国の西洋化で砂漠に消費社会を実現させた。
 石油輸出で得た膨大なドルをアメリカに還元させるためだった。
 パーキンス氏は、プロジェクトが頻繁なアップグレードや保守管理の高度な技術が必要で、最初に建設を担当した企業でなければ維持できないように、アメリカ依存の仕組みをつくったと語っている。
 また、サウド王家とブッシュ大統領などの癒着が、ビンラディンを生み、911につながったと見ている。
 イランでは、50年代、石油を国有化しようとしたモサザク政権をCIAが転覆させた。代わってシャー国王をすえた米英に協力的な国にした。ホメイニ革命を経て、現在は核兵器開発を急ぐ国になっている。
 イラクでは、当初フセイン大統領をあやつりイランと戦争をさせた。あらにクエート侵攻を実質的に誘導し、湾岸戦争を起こした。最後には、「大量破壊兵器」のレッテルを貼られ、イラク戦争で国中破壊され、つかまり処刑された。
 途上国相手の場合、コーポレートクラシーは、米国の諜報機関や軍の出動で企業の権益を確保し、兵器の消費と軍事会社の売り上げに貢献した。
 これら一連の事は、米国の企業と軍事会社、CIAなど諜報機関が利益を求めて、覇権をほしいままにしている姿だ。
 もう少し勉強して、現在のコーポレートクラシーのTPP戦略を調べてみたい。ISD条項は、企業が、投資が利益を得るために、国家主権を超える立場になれる、のはなぜか?
 私、能力ないので、時間ばかりかかる。もう少し頭を冴えさせたいのですが、