サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

EHM②−コーポレートクラシー

 エコノミック・ヒットマン② 著者のジョン・パーキンス氏は、コーポレートクラシーと言う言葉を紹介しています。企業統治体というのでしょうか? 企業利益優先主義? 英語力のない私にはわかりません。
 どうやら大企業と銀行と政府官僚組織、場合によっては諜報機関が一体となって、利益を追及している集合体のようです。産軍複合体みたいなものかな?
 米国は大企業の出身者が政府の閣僚になって政治を歪めているケースが多い。日本の天下りや天上がりみたいなもの。
[:W200:left] ニクソン政権の財務長官だったジョージ・シュルツベクテル社の社長になり、その後レーガン政権の国務長官になった。ベクテル社の副社長だったキャンパス・ワインバーガーは、レーガン政権の国務長官になった。リチャード・ヘルムズはジョンソン政権でCIA長官となり、ニクソン政権ではイラン大使になった。
 リチャード・チェイニーは。J・H・ブッシュ大統領の国防長官になり、ハリーバートン社の社長になり、息子ブッシュ大統領の副大統領になった。最もパパ・ブッシュもザバタ石油の創業者であり、ニクソン、フォード両大統領での国連大使を務め、フォード政権のCIA長官を努めた。
 などなど紹介しています。日本も似たような構造がある。
 これじゃー大企業の利益のために、政府が動くのもわかる。被害を受けるのは国民と弱い国だ。そして、民主主義下、大手メディアは事実を隠し情報を操作し、主権者がコーポレートクラシーの政策を支持するよう仕向ける。政権は交代してもこの流れは変わらない。では、どうするか?