サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

原発と温暖化

 知っていたつもりだったが、原発推進のために想像以上に温暖化対策が理由にされ、影響を与えていた。
 原発推進パンフを見ると、原発必要性の最大の理由として前面に押し出されている。温暖化問題を勉強してきたものとしては、少し認識不足だった。
 原発が発電中にCO2を出さないことは事実だが、大量の海水を7℃もあげて流す温排水は「海水温暖化プラント」と呼ぶべきであり、施設建設やウランの採掘・精錬、廃棄物処理には膨大なエネルギーが必要でCO2を排出している。

 原子力も石炭火力も重要−電力会社−
 電力会社は、原発もやりながら、一方で安い石炭などを燃やす火力発電でも儲けを上げている。
 原発推進のために温暖化対策を強調して宣伝し、一方で火力発電所の必要性も強調している。特に日本は90年代から石炭火力を増設して利益をあげてきた。総じて温室ガス削減に極めて消極的だ。関心があるのは安全や温暖化対策ではなく、目先の利益だけ。
 電力会社の火発推進の理由は、電気代が上がり経済がダメになると言うこと。いま原発再開を求める理由、電気代が高くなれば企業が海外へいくと言う宣伝と同じ。
 赤線部分は、そのことをよく示している。