サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ブータン③ GNH9つの指標


 「ディグラム・ナジャム」⇒学校でも教わる敬愛精神、助け合いらしいが、これがブータン国民に浸透しているらしい。
 ガツガツ、あくせく、バタバタ忙しい日本。その中心をしめているのが働くこと、労働の時間だ。ブータンの人はノンビリしていて、ガツガツ働かず、ムリをしないらしい。自給自足が成り立っていて、ほどほどの生活、いいなーと思う。GHNの求める指標のひとつが「時間の使い方とバランス」だそうで、そんな国是の国もめずらしい。私の人生も慌しかったなーと、ひとしきり、まだ途中ですが…。子ども期以外は…。

 ブータンは、GNHを政治・行政の4つの柱として 1、経済的自立 2、環境保護 3、文化の推進 4、良き統治をあげている。さらに国営のシンクタンク-ブータン総研は、幸福追求の指標として9つ、①精神面の幸福 ②人々の健康 ③教育 ④文化の多様性 ⑤地域の活力 ⑥環境の多様性と活力 ⑦時間の使い方をバランス ⑧生活水準・所得 ⑨良き統治をあげている。なかなか面白い考え方でしょう。
 しかし、テレビやインターネットが普及し、首都のティンプーのケータイ電話の普及率は08年で60%ともなると、西洋の文化が浸透し、消費文化の広告が流されるなかで、問題も多いようだ。若者への継承、発展、果たしてブータン文化が保てるか?