2/10「熊日」社説です。
政府は、安全保障上重要な区域の土地利用規制を行う法律をつくり、熊本市では特別注視区域として健軍駐屯地・自衛隊熊本病院、北熊本駐屯地、えびのVLF送信所を指定した。
基地周辺での妨害活動などを規制するためだが、個別具体的な判断は捜査当局の判断しだいとなり、悪用される心配がある。
私なんかも平和の取り組みをしているので、集会や抗議活動まで規制されかねないと不安だ。
例えば台湾めぐり米中戦争が起こる場合、日本の自衛隊の参戦に反対する場合などだ。
反戦運動・世論が高まる事を戦争遂行者は一番恐れ抑えつけようとする。
そもそも戦後80年近く、そんな法律がなくても平和は維持できた。
いつも「安全保障環境の変化」が理由とされるが、米ソの核冷戦時代に比べれば、まだましだ。
だが現在は、日本政府と自衛隊幹部や保守論壇など戦争も戦場も知らない人たちが前のめりになっている。
先の侵略戦争に至った道のりを今一度、思い返してみるべきだ。