サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「健康友の会だより」に寄稿

 「くまもと健康友の会だより」に地球環境・気候危機問題の寄稿を載せていて、3回目の9月号は「地球と人の健康」と題して書きました。
 知り合い2人から、読んだと感想をいただき嬉しく思いました。文を紹介します。
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  毎日毎日、猛暑が続いています。東北では、記録的な豪雨で災害が起きています。世界を見渡すと、特にヨーロッパの気温上昇が激しく、イギリスやスペイン、フランスなどでも、40℃を超える記録的な猛暑になっています。その猛暑と乾燥によって火災が発生、広大な森林を焼き尽くす事態となっています。
 北極圏のグリーンランド、今年7月の気温は平年より6℃も高く15.56℃を記録。毎日、最大60億トンの氷が融け、海に流れ込んでいます。グリーンランドだけでも、氷床がすべて融けてしまえば、海水面は7メートルも上昇する(数百年かけて)と警告されています。南極はいま冬場で、大陸周辺の海が凍って海氷となって広がり、9月後半には最大になる時期です。ところが今年は、6月から8月初めにかけて、海氷が広がる速度が遅く、観測史上最小となっています。(グラフ:JAXAより)

 人間は今、温室効果ガスを毎年、400億トンも大気中に出し続け、地球温暖化を引き起こしています。地球温暖化がもたらす害悪は多々ありますが、海水面の上昇こそ最大の問題だと思います。私たちは、海岸線は変わらないものと思いがちですが、今から2万年前の最終氷期には、海の水が蒸発して雪となり、北米大陸やヨーロッパに積もって氷床となり、海水面は今より120mも低かったようです。有明海は谷で、天草は島でなく半島、九州も四国も本州とつながっていました。今は、その逆が進行中、数百年のうちに、海面上昇で宇土半島宇土島になってしまうでしょう。
今、多くの国で領土争いをしていますが、愚かなことです。海に面しているところは他国どころか海に侵略され、内陸部はサバンナと砂漠から侵略を受け、それはとどまる事を知りません。今や安全保障上の脅威は、他国ではなく気候変動であり、自らの地球環境破壊です。これは各国共通です。だから互いに協力できるし、しなければなりません。戦争なんかしている場合ではありません。

という内容でした。