サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

コロナ下の環境問題-江守・露木さん

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 「毎日」5/4に、江守正多さんと露木志奈さんの対談が載っている。
 「コロナ下で考える環境問題」がテーマ。
 気候変動の危機を煽るようないい方だと、希望がなくなり人々は動かなくなる。
 かといって、現実の危機は手遅れなほどに進行している。
 また、人々は目の前の事で忙しく、それどころではない感じでもある。
「希望」と「危機」⇒どうする?
 
 江守さんは、「『エコな作り方をした商品です。SDGsに貢献しています』と言って、その商品を大量に売って消費してもらうことになるのはいいのでしょうか。(使い捨てにするような商品を)使わなくて済む新しいシステムに変わるのが本当に持続可能なんじゃないかと」と述べる。
 露木さんは、「例えば車を隣の人とシェアするとか、1人1つずつ持たなくてもいいような…」と。
「そんな価値観が大勢を占めていくと、モノの消費が減って、それで成り立つ社会というのが来そうな気がします」と江守さん。
これって斎藤幸平氏のSDGs「批判」の一定の影響かも…と思う。
 大量生産・流通・消費・廃棄の無縁の経済成長を求める資本主義システムからスローダウンし、脱経済成長へと進むようなニュアンスが感じられる。
 コロナ禍のコロナ下。
 今回の新型コロナウイルスも、結局、ジャングルに人が入って行き(先住民以外)未知のウイルスと共存している動物に人が接して感染が広がった。そしてグローバル経済社会の中で、人々が地球規模で行き来し、あっという間に世界中に広がった。
 また今、地球温暖化で膨大な永久凍土を溶かしていて、未知のウイルスの出現をゆるし、人々に感染するかもしれない。
 今回、感染の速さに即して変異するコロナウイルスは、そんな傍若無人の人類活動への警告ともいえる。
mainichi.jp
 一方で、コロナ下で、人々は行動を自粛し、我慢をし、各国政府は、差はいろいろあっても困っている人に財政出動している。これは平時では、ほとんどなかった動きもでもある。
 という事は、緊急性が理解されれば、気候危機にも対処できる可能性があるということだろう。
 間に合うかどうか? 「希望」と「危機」人々の受け止めが問われている。
adayasu.hatenablog.com