サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

食品ロス-消費者の声が社会つくる

 昨日の小松泰信さんの農業問題の講演会の関連で考えて、「新婦人しんぶん」(11/26)の記事がとてもよかったの紹介します。
 「朝日」記者の中村和代さんのインタビュー記事です。
 「食べられるのに捨てられてしまう」--その量は日本で年間612万トンだそうです。私たちは毎日1人で、ちゃわん1杯のごはんを捨てている計算になるそうだ。一方で、この飽食、廃棄社会でありながら、餓死のニュースも流れる。
 食品のほかにも「衣料品ロス」「家電品ロス」「過剰包装ロス」など、現代社会はロスにまみれている。
 でも、ただではない。安いといっても、多くは海外の安い労働力を使っているし、自然を破壊する資源の採取から加工、輸出入などにエネルギーを使ってCO2をまき散らしている。なんという社会、システムか。
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 大量生産、大量流通、大量消費、大量廃棄は、商品生産社会が根底にある。過剰な商品生産の労働は、海外も含め、低賃金、過密、長時間労働が根底にある。たいして必要でないもの、すぐに飽きてしまうものを、大量の広告で欲望を刺激し、買わせる社会。続くはずがない。
 農と食、いずれも双方の立場の交流が大事な気がする。部分手的でも、分業・分離社会の見直しが必要な気がする。
 生産、労働と使用は本来、人にとって一体であったはず。自分や家族、小さな単位で作るための食料や工作物は基本的に過剰にならず、廃棄ロスもないはず。その分、自然への負荷も少なくてすむ。生産と労働と使用の統一性こそ、幸せを感じる源泉だろう。
 農業に週イチ、月イチ、年2~3回でも触れれば、食がわかり、農業が分かるだろう。幸福感が変わってくると思う。特に子どもたちに---
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