サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

アジア発電、遠い脱石炭  

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 コンビニで、「アジア発電、遠い脱石炭」の見出しが目を引いたので「日経」を買ってきた。
 記事によれば、日本と中国を除くアジア太平洋地域の石炭の発電量は東南アジアで需要が伸び、17年比で2030年は4割増になるそうだ。
 先進国の豊かさの仲間入りも求め途上国は、生産も消費もエネルギーも拡大する。
 一方で、化石燃料関連企業から投資を撤退するダイベストメントは、世界の大きな流れになっている。日本の国内企業もその影響を受け、ノルウェー公的年金基金は、中国電力北陸電力などの石炭火力比率の高い電力会社の株式を売却したそうだ。
 日経のまとめは、「経済成長と環境問題をどう調和させるか」と問い、「高効率の設備を輸出しながら批判され、板挟みの日本企業にも難題になっている」とし、この間、欧米に比べ石炭火力の設備で儲けようとしる日本に同情している。
 「経済成長と環境問題の調和」が、今の一般的な認識だろう。しかし今や、「地球環境へ、経済が調和」を、急ぐべき時代だろう。
 地球が人類の思い通りになる、と考えるのは思い上がりも甚だしい。
世界CO2排出量、18年は2.7%増
 経済は「成長」が目的ではなく、自然に調和する中での人々の幸福のためにあるのだろう。
 大気、水、大地、気温、風、雨、海、そして生物、その全体を調和させて、人類を生かしているのは地球のシステムだ。
 多様な生態系が関連しあう中で、人類一種だけが、欲望丸出しになれば、システムは狂ってしまう。その巨大さが人類には、まだわかっていない。