2日、IPCCの特別報告原案で21世紀末までに、最大1.3mの海面上昇が起こりうるとした。(西日本2/3)
今年、生まれる子どもたちが80才のおじいさんになる頃のことだ。
海岸周辺の低地に住む人が現状を維持しようとするなら1~2メートルの堤防を世界中で築く必要がある。どれぐらいのコンクリ必要なんでしょう?
更に、そのおじいさんの孫が生まれておじいさんになる頃は、3~4メートルの海面上昇かもしれない。それにとどまらず、グリーンラント゛はもちろん、西南極から東南極へと氷床の融解がどこまで進むのやら…。また海水温暖化による熱膨張がどれぐらいすすむのやら…。
今より海水準が20メートル程も高かった300万年まえ、CO2濃度は、今より低い350PPMほどしかなかった、のに。
東京大学の大気海洋研究所の横山祐典教授の研究によれば、14000年前の大規模氷床融解事件では、海面上昇が年間4センチを超えた時期もあるそうだ。10年で40cm上昇。
地球は意外と柔らかく、3000m高さの氷を積んだ陸地は凹み、融けて軽くなると浮き上がるそうだ。その変化は、海水量が多くなる離れた陸地でもおこるので、海面上昇は地域でよって大きな差がでる。日本などは上昇率は高いそうだ。最近の海水準の平均上昇は年間3.4ミリほど。
遠い先の話…に思えるだろうが、地球時間で言えば瞬間も瞬間の推移。自分の子どもや孫の時代の事、想像しやすい時間軸のはずだ。こんな報道であってもあまり騒がれない。”我がなきあとに洪水よ来たれ”の実践中かもしれない。