サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

2030年 1.5度上昇

 IPCC「1.5℃特別報告書」が10月8日に発表された。
 現状のままの推移では、早ければ、あと10年で1.5度(産業革命以前から)に世界の平均気温が上昇すると警告している。
 この大ニュースは1面トップにふさわしいと思うが1面は「赤旗」と「毎日」だけ。テレビの報道も少しだけ。
 私の周辺でも、特に話題にする人はいない。
  事態がわかっているのか? と言いたいところだ。
 1.5度の上昇は、
 サンゴで言えば、7〜9割減少し、2度だとほどんどなくなると警告している。そうなれば海の生態系はどうなるのか。
 平均海面は、2100年までに26〜77センチ上昇する。しかも、何百年も千年も以上も上昇しつづけ、数メートル十数メートルに及ぶ可能性がある。グリーランドと西南極の氷床の融解スイッチが入れば、もう誰も止められない。領土紛争どころか、陸地が海没する。南沙諸島の人工島も関空豊洲も海にしずむ。都市部も沈む。でなければ堤防を、海面上昇に合わせ高く築くしかない。
 私らは、あと何十年も生きるわけではない。子どもたち、孫たちの時代は悲惨だろう。1.5を超えてしまえば、2℃、3℃、5℃は避けられない。
 温暖化が温暖化を呼ぶ、悪循環のフィードバックに陥るのに時間はほとんどない。
 1.5度に抑えるには、電力で言えば、再生エネの2050年までに70〜85%にし、石炭火発はゼロ、天然ガス火発の場合もCO2回収が必要とされる。
 急いで急転換すれば、間に合うと科学者は警告している。ならば急いで、、。
 日本のように石炭火発を作っているアホはいない。そして国民の関心は薄い。嘆かわしい。