サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

北朝鮮の核実験

 北朝鮮が核実験をしたとのニュースが流れている。
 水爆の実験だと、北朝鮮政府は発表したそうだが、どうだろうか?
 これまで1回目は、1キロトン以下、2回目は数キロトン、3回目は6〜7キロトンで、これでもウラン・広島型の半分程度。プルトニュウム爆縮型にしても威力は小さいし、水爆だとすると異常なほど小さい。

 小型としても、2〜500キロトンの核弾頭が普通と思う。
 よわからん。しかし、いずれにしても北朝鮮の核実験は、ケシカラン話。
 だが核抑止力を持とうとするのは、核を持つ大国に続こうとするものだ。米国など、民主主義国の核兵器は正義の核で、北朝鮮など独裁国家核兵器は悪の核と、単純化するのは公平ではないだろう。だから、北朝鮮の核も大国の核も愚かなことだ。
 戦争や武力介入をするのは、「民主」主義か独裁化はあまり関係ないと思う。米国は、国内の「民主」的な手続きを経て、ベトナム侵略、イラク、アフガン戦争など、たくさんの侵略戦争をやって他国民を殺戮してきた。
 どちらかと言えば、強い国の方が、弱い国よりも、戦争への動機が大きく強いということだろう。
 米国が庇護するイスラエルは、「民主」的な国家となっているが、ガザなどパレスチナの人びとを殺戮している。そんなイスラエルが持つ核兵器は、欧米各国も日本も問題にしない。
 そして日本政府も、米国の在日米軍の他国民に向けられた核兵器は、核抑止力として必要だとしている。
 公平原則を適用するなら、すべての核兵器を実験も配備も使用も全て禁止することだ。これ以外にない。
 メディアの伝える情報も強い国の立場の情報だ。国連常任理事国、全て核大国だ。
 繰り返すが、北朝鮮の核は許されない。だから他の国の核兵器も許されない。
 核兵器をすべての国が廃絶しても、圧倒的な通常戦力を持つ米中ロ英仏ほか軍事バランスは変わらない。攻撃を開始しようとするのは、いつも強い国の方だ。例外は、74年前の日本ぐらい。
過去ブログ⇒ http://d.hatena.ne.jp/adayasu/20130213/1360757317